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今回の実験「あたらしいロゴをかおもじサインにしてみました」

なぞなぞとしての詩~理屈篇~

好きな俳句がある。
土肥あき子という人の句集
「夜のぶらんこ」(未知谷)。
この本には、おやっと思う句がいくつもある。
 
「おやっ」と思うってのは、
気持ちに共感する、ということとは違うかもしれない。
「ことばが面白いな」と思う。
たとえば、こんなの。
 
a.トーストにさまよふバターうららけし
 
b.出どころのはっきりしない春の水
 
c.門松に犬の興味のひとしきり
 
d.芋虫のところどころに力瘤
 
なんだか、へんてこで、力が抜けていて
心地よい。どことなく癒される気がする。
 
これがなぜ、おもしろいか。
どう判断したらいいのか。
以前、俳句の因数分解という記事を書いた。
俳句のことはよく知らないけど、
2つの要素に分けて考えると面白さが如実になる
という内容。
 
たとえば、a.だったら
「うららかにトーストにさまよふ」と、
「バター」の二つに分けられる。
 
b.なら、「春の水の出どころ」と「はっきりしない」
 
c.なら、「門松に興味のひとしきり」と「犬」
 
d.なら、「ところどころに力瘤」と「芋虫」
 
これをふたつに分けてどうするんだ、ということで、
なぞなぞに着地させてみてはどうか、
ということを一度考えたことがあった。
 
お題と回答、という構造。
回答を見たときに
いかに「ああなるほど」と思えるかがポイント。
 
試しにやってみよう。
 
Q.うららかにトーストにさまよふものなんだ?
A.バター
=トーストにさまよふバターうららけし
 
Q.春の水の出どころとは?
A.はっきりしない
=出どころのはっきりしない春の水
 
Q.門松にひとしきり興味を持つものは?
A.犬
=門松に犬の興味のひとしきり
 
Q.ところどころに力瘤ができる虫とは?
A.芋虫
=芋虫のところどころに力瘤
 

 
という具合である。もちろんすべての俳句が
このように分解/なぞなぞにできるわけではない。
では本番。
 
Q1.遠目にみても、ややこしいものは?
 
Q2腹のつむじがあたたかいものはなに?
 
Q3.夏、行き当たりばったりで見えてきたものとは?
 
この答えは次回。

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