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今回の実験「あたらしいロゴをかおもじサインにしてみました」

それ秘密にしておきませんか

もはや全然ついて行けてないけど、
今までのSNSに加えて、googleとかでも
たくさんの人と共有できるシステムが
どんどん進化してきているらしい。
 
便利なんだろうなと思う一方で、
秘密を持ちにくい時代だな、とも思います。
 
カフェの兄妹225
 
仕事の都合上、スケジュールを人に
明かさなければならなかったり、
facebookやtwitterでつい口が(手が?)
すべり易くなってしまうこともあるかも。
 
周りの誰にも知られずに、
ひとりで遠いところに行くとか、
知らない街の古本屋でみつけた
好きな本を誰にも教えずに持っている、
とか、そういうことが、
実は大事な価値になる時代になりつつある…
かもしれない、と思ったりします。
 

 
などと考えているときに、
たまたま手にとった本が
「クローディアの秘密」岩波少年文庫
(カニグズバーグ作/松永ふみ子訳)。
どこにでもある日々の生活にうんざりした
12才になる女の子クローディアが、
弟のジェイミーと家出をする、
という物語。
 
家出先は、なんとニューヨークにある
メトロポリタン美術館。
美術館にこっそりと忍びこんで、
一週間以上過ごすことになるのです。
それも、誰にも見つからないように。
 
ちょうどそのとき、美術館では
ある天使の像が話題になっていました。
美術館が買い取ったときは、
わずか225ドル。
しかし、実はこれはミケランジェロが
作った像かもしれない、ということで、
大勢の人が見にきていました。
 
本物か偽物か、専門家の間でも
議論を呼ぶのだけれど、
クローディアの目的は家出をすることから、
天使の像の作者を突き止めたい、
ということに移っていきます。
 
この秘密を解き明かさなければ、
家出は終わったことにならないし、
以前とちがったものにもなれない。
と強く心にきめます。
 
勇敢にもクローディアは、新聞で
元の持ち主を突き止め、会いに行きます。
元持ち主であるフランクワイラーは、
「あなたの秘密を一つ残らず話すのを条件に、
わたしの秘密を教えましょう」という。
 
ここから先はネタバレなので、
フランクワイラーの台詞だけ引用。
 
「秘密を胸にもって帰るっていうのが、
クローディアの望みなのよ。
〜中略〜
クローディアに必要な冒険は、
(家出ではなくて)秘密よ。
秘密は安全だし、
人をちがったものにするには大いに
役だつのですよ。
人の内側で力をもつわけね。〜略」
 

 
共有することの価値と同じように、
秘密をつくったり見つけることの価値も
大切にしてみたい。

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