ことばの実験室 更新2019/7/15

そら耳が運命を変える

期待するようにとらえちゃう。
っていう性質が人にはあるようです。

この下の動画を、
(※かならずイヤホンを)
まずは、画面を見ずに、
音だけで聞いてみてください。

音だけで聞くと、
何を言ってるのか、分からない。
そりゃあそうでしょ。
だって日本語じゃないもん。

なんだけど、
画面の字幕を見ながら聞くと、
たしかにそういっているように
聞こえてくる。

これって、実は…、
すごく、怖いことかもしれない。

だって、全然「そうじゃない」のに、
自分が期待すると、
その通りに見えてきてしまう。
…ってことは、

たとえば、怖い話や、
恐怖映像をずーっと見た後は、
目の端でちらっと動いたものや、
何かの物音を、
おばけかもしれないような
気がしてきちゃうし、

落ち込んでいるときは、
まわりのいろんな現象が、
すべて自分を責めてくるような
気がしてくる。

しかもそれらが、蓄積されていくと、
マザーテレサの名言の通りに
なりますな。

思考に気をつけなさい…
(超中略)
それはいつか運命になるから。
ってやつ。怖いぞ。

ただ、逆をいえば、
逆になるわけだし、
この仕組みは、表現の種として
考えてみると、面白くなる。

というのは、
(ちょっとたとえが悪いけど)
電気工事の職人が道端を
歩いているのと、
空き巣の常習犯が
歩いているのとでは、
同じ道を歩きながらにして
見る場所が違うという事になる。

目的と関心、思い込みが、その人の
世界の見え方を左右する。
と考えると…

電気工事の人は、
(適当に言うけど)
電線と電柱の種類や接続の仕方を
見ているし、
空き巣犯は、
家に人がいるかどうかを見る。

以前、ほとんど作ったけど
挫折したアイディアがあって、
もっかいリベンジしたい。

短いひとつの物語があって、
その最後に
「あなたが、もし〇〇だったら」
「あなたが、もし◇◇だったら」
…などいくつかのパターンを
想像してもらい、
もう一度読むと、
物語の意味が全然変わる。

たとえば、主人公が
彼女の兄だったとしたら?
恋人だったとしたら?
スリ師だったとしたら?
などなど。

いくつかの視点を与えて、
同じ話なんだけど、
読むたびに、意味が変わるような
実験的な話を考えたい。

意識次第で、見え方が変わり
世界が変わり、自分も変わる。
っていうことが、
仕組みとして面白いと思えるし、
実際にそういうことが、
自分の身に起きていると
自覚したときに、
ハッとさせられる。

本当は全部そら耳かもしれないけど、
次第に現実に作用していく、
というところに。

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