docchigagigugego.jpg
Clickで詳細ページへ。

すこし気になっていること

なんでもないようなことが、
センシティブに感じられる時期がある。
 
特に感受性の強い小学生時代というものは
いま思えば大したことではないことに
ムキになったり、思い悩んだりしたものだ。
 
たとえば、しりとりのルールについて。
 
のばし棒で終わる「スキー」とか、
「ルビー」で自分に回ってきたとき
どういうふうに、しりをとればいいのか。
 
小学生初期のぼくは、こう考えていた。
耳で聞いた時に最後に残る音を取る、
つまり「スキーイ」だから、
「イ」ではじまることばを探そう。
これ以外の方法はないし、
これが正解なのだ。と。
 
しかし、あるお正月に年に数回会う
年上のいとこにこう提案された。
 
スキーだったら、キーではじまることばで
さがすんだよ。
 
ルビーだったら、ビーだよ。
 
え、と戸惑っているぼくに、
「ほら、キーホルダー、キーボード、
キーマカレー。
ビー玉、ビール、ビーチ…」
 
ガーンとなる。
 
なんておしゃれな発想なんだろう。
 
母音を取るしりとりは、とても簡単なのだ。
「るびい→いす」とか、考えなくとも、
とりあえずなにか出てくる。
それはあまりにもつまらない単語を
巡回することになる。
 
しかしどうだろう。
「のばし棒の場合は
後ろ2文字を取る」手法だと、
難易度としてもちょうどよく頭を
使うようになる。
そして出てくる言葉も、
なんとなく大人っぽい。
 
すごく恥ずかしくなって
照れてしまうのであった。
 

 
現在でも、そういうたぐいの
どうでもよい悩みがある。
 
カフェに寄った時、
まあこれはカフェに限らず、ファミレスでも
椅子のあるところならどこでもいいのだが、
特に冬、上着の処理問題がある。
 
しゃれたところやラーメン屋には、
ハンガーがある。
しかし、ドトールコーヒーショップや、
タリーズコーヒー、
スターバックスコーヒーにはハンガーがない。
ないお店が多い。
 
そんなときに、上着をどうするのが
ベストなのだろう。
 
かつては、いすの背もたれに
上着を着せるように掛けていた。
これが主流であるように思ったのだが、
いつだったか、あるときだったか、
なんだかおしゃれそうな人々が
上着をいったん折りたたんでから、
背もたれに二つ折りで掛ける、
というやり方をよく見かけるようになった。
 
田舎の大学を卒業して、都市部に行くことが
多くなってからのことだったか。
 
それを見たとき、なんておしゃれなんだと思った。
いままで背もたれに上着を着せていた自分が
恥ずかしくてたまらない気持ちになった。
 
後日談だが、
それは、おしゃれのためのスタイルではなく、
たんに長いコートを背もたれに着せると、
床にずるずるついてしまうから、
折りたたんで掛ける方法をとるのだという。
 
…にしても、あのとき感じた恥ずかしさからか、
ついつい、恰好つけて上着をいったん折りたたんで
椅子の背もたれにかけてしまう。
 
そしてぼくの上着は長いコートではないので、
いつのまにか、背もたれから床に落ちている、
という本末転倒の結果になるのであった。

« »

サイト管理