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ことばのアニメーション

ことばの面白いところは、
「思い出すこと」だと思います。
 
「あめ」と読めば何を思い出すでしょう。
雨?飴?あるいは季節?寒さ?
一瞬ことばは、頭の中の記憶を
電気刺激のように通り抜けていきます。
 
「あめ ふれ」
とまたひとつ足すと電気の形は
ある方向性をもって、たとえば
長靴、雨傘、たのしい、わくわく、
きもちいい、みずたまり、虹…とか
なんだか肯定的な印象の方へ
刺激されるように思います。
 
などなど…、
ことばによって刺激された思い出は、
物や場所、時間や気持ちのイメージとして
頭の中に伸張されます。
これが、ことばの面白いところだと
ぼくは考えます。
 
さらに、呼び出されたイメージは
水彩絵具のように重なり合って
新しい印象をも想像できてしまう。
思いもしなかった考え方だって
ぱっと花開くこともあります。
 
それは思い出すというよりは、
思い出と思い出が思いもよらぬ形で
結ばれた、ということかもしれません。
 
川越え134
 
ことばは一定の並び順を固定したまま
相手に届けるもの。
 
でも、文字を紙の上からひっぺがして、
つみきみたいに手に持てるものにしたら
ことばは自由に入れ替えが
できるようになります。
 
日本語の音の数は他の国の言葉と
比べてとても少ないこともあり、
組み合わせの確率からしても、
ちょっと文字を入れ替えるだけで、
全く違った意味になります。
 
こんなふうに言葉をモノのように
扱うというのが、ことば遊びのひとつ。
脳内の試験管に言葉を入れて、
化学反応をたのしむようなもの。
 
ことばから呼び出された思い出が
七変化のように展開していく。
ことばをモノとして扱う面白さ。
 
そしてモノだった、ことばが
「気持ち」に変身して走りだすような
命が吹き込まれたような一瞬が
そこにあるような気がしています。
 
それを言葉のアニメーションと
勝手に呼んでいて、
それを今後のひとつの大きな軸として
ぼくは進めていこうと考えています。

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