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今回の実験「あたらしいロゴをかおもじサインにしてみました」

ことばって曖昧

昨日の記事について、いくつかご意見を
いただき、そして自分でも思うところが
あったので、そのことについて書こうと
思ったんですが、
こう、テーマ的に書きすぎると、
てきとう感がなくなってしまうので、
ここらでひとつ、
どうでもいい話を書いてみます。
 

 
いつだったか、友人が勤めている会社に
あそびに行ったことがあった。
高層ビルなので、エレベーターに
乗っている時間が普通よりやや長い。
そこにこんな張り紙がしてあった。
 
「おしゃべりは、ひとやすみ」
 
ははーん、とぼくは思った。
社内のコミュニケーションが、よく
問題になってると友人から聞いていた。
 
その会社ではワンフロアに
(部署ごとのかたまりがあるのでなく)
とにかく空いているところへ、
どんどん席を作って座るのだという。
結果、人事部の横に企画室の人がいたり、
営業のよこに経理がいたりする。
 
こうすることで、とても合理的に
部屋を人で埋めることができるらしい。
どうやって連絡を取りあっているのか、
と聞いたらネットワーク上で
すべてやりとりしているようだった。
リアル空間ではばらばらだが、
ネットワーク空間ではちゃんと
隣り合っている、という構造らしい。
 
つまり、生の会話がほとんどない。
実際に隣の席に座っているのが、
誰かも知らない。そんなレベル。
 
前置きが長くなったけど、
そういう過疎コミュニケーションの中で
せめてエレベーターにいる時くらいは
会話でもして心を和ませたらどうか。
そういうことを、この張り紙は
書いているのだと思った。
 
それをその友人に聞いてみたら、
「ちがう、エレベーターの中では
私語を慎めってことだよ。
おしゃべりするのを休憩しろってこと。」
だという。
 
なんと、まあ。と思って、
おしゃべりが心の休憩になる、という
意味にもとれるよね、というと
たしかにそうだね、変だ、と分かってくれた。
 

 
指示するべき事柄を書いているのに、
どちらの意味ともとれる張り紙って
他にもある。
 
ごみ箱に「われたガラスだめ」と
書いてある。
これをもし「割れたガラス溜め」と
読んだら、どうなるか。
あるいは「われたガラスは入れちゃダメ」と
ちゃんと補助をつけたらどうなるか。
 
読み方によったら、
まったく逆の意味になるよね。
こういうことからも分かるように、
言葉っていうのは、本当に本当に
曖昧ではぐらかしっぽいものなんだ。

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