ことばのロボットいろはちゃん 更新2020/8/5

くうきのつけもの

小学校のころか、中学校のころか
よく覚えていないのですが、
空気には重さがある、という話を
授業で聞いたとき、
えーそうなの!?とにわかには
信じがたかった記憶が。

青空のもと、いま自分が立っている
1メートル四方だけを区切っても、
なんと10トンもの重さがあるんだって。

実際にはそう感じないので、
そんなわけないのにって思う。

よく覚えているのが、それに対する説明。
空気の重さを感じないのは
「押し返す力」があるからだと。

空気の重さという、
実感の湧かない力について解き明かすのに
押し返す力という、
これまた実感の湧かない力が用いられて、
余計に、どういうこと?ってかんじ。

物理学者のファインマンさんは、
そんなとき、魚の話をしてくれる。

魚が深い海の中で
水圧につぶされないのは、
魚の体の中にも同じ水圧の海水が
たっぷり含まれているからだと。

もし魚に
「深海の水の重さで苦しくないの?」って
聞いたら、
「え?水の重さってなに?」
と答えるだろうね、と。

それと同じように、
人間は空気の「深海」に沈んで暮らしている。
そして、まるでスポンジのように
人間の体にも空気がたっぷりとしみ込んでいる。

そしてぼくらは「くうきの重さってなに?」
と答えるんだ。

きっと口から呼吸するだけじゃなくて、
体全体で空気がとりこまれ、吐きだされ、
ひたひたに、もうほんと漬物レベルに
空気と一体化している。

地上の生き物は、
くうきのつけもの。と言ってもいい。

空気は浮かんでいる。
と思っていたけど、
溜まっているというのが正しい。

それもとてつもない重さで。

…もうちょっとくうきについて書きたいので、
またあした。

あと229日。

 

« »

サイト管理