ことばの実験室 更新2019/7/15

おばけはいました

インドの神経科学者、
ラマチャンドランという人が
書いた「脳のなかの幽霊
(角川文庫)をご存知だろうか。

といって、自分も
こないだ手に入れた
ばかりなんだけど、
本って読み始めが一番
話題にしたくなる。

手や足を失った方が、
幻肢(げんし)っていう症状を
引き起こすことがあるらしい。

失ったはずの手足が、痛む。
という症状。

突然のことで、
脳が手や足を失ったことに、
気が付けていないのだという。

手足は実在しなくても、
痛みを感じた本人にしてみたら、
「ある」に等しい。

だから、幻の肢というんだって。

その症状のリハビリ方法が
驚きで、
「え?こんなことで治っちゃうの?」
という内容なんだけど、
それを知りたい人は、ぜひ
本を読んでみてください。

他の人からみたら
「無い」はずなのに、
自分ではそう感じている。

医学的な話なんだけど、
どこかオカルト要素と結びついている
気もしていて、面白い。

たとえば、「呪い」とか。

実際は効能のない錠剤を
「これは特効薬」として与えると、
なぜか効き目を発揮する
プラシーボ効果があるなら、
その逆もあるだろうと。

呪いまでとはいかなくても、
今日の運勢が「12位」だと言われると、
12位的な出来事をどこかで
待ち望んで一日を過ごしてしまう。

脳内の幽霊は、言葉によっても
生まれるんじゃないかな、
と思う。

ぼくが時々やる遊びは、
夜寝る前に、
部屋の明かりを消して、
目を閉じる。

たとえば、その日、
初めて通る道を散歩したとする。
そしたら、その景色を
浮かべる。

もやもやと印象に残った
風景が動き始める。
時おり、波のようなゆらめきから、
明るさを感じることがある。

目を閉じているはずなのに、
目を開けてみているような
感覚にとらわれる。

これが何とも言えない快感で、
とても短い時間なんだけど、
たのしい。

目を閉じて、横になっているのに
散歩をしているみたいな
気分になれる。

脳内で起こる現象って
不思議だなあ。

ないものも、あると感じてしまう。
あるいは、あると感じていたものは、
実はなかった、
なんてこともあるかもしれない。

ほら、こいういう風に、
オカルト的な思考になりがちだけど、
これをどういう風に科学的に
捉えているのか、
とても興味がある。
さあ、読んでみようっと。

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