ことばのロボットいろはちゃん 更新2020/8/5

「買うほどじゃないけど良いもの」について

知り合いから聞いた話。

本屋で見つけた一冊が気になり、
ゆっくり読みたいが、どうしても
買うという決め手に欠けたので、
その場は引き上げ、
後日、
図書館で調べてみると、
在庫3冊に対して70件以上もの予約が
入っていた、と。

そんな本がある。

ぼく自身もショーン・タンの
「内なる町から来た話」を買うか迷い、
図書館で検索したら、
50件以上も予約が入っていた経験が
あるから、気持ちはわかる。
(ちなみに、1か月迷って、
ついに今日荻窪の本屋で買いました)

世の中には、このように、
興味があって読んではみたいが、
買うほどではない、という本が
少なくないんじゃないかと思う。

本は、買わないと読めない。
すなわち、
「買うほどじゃないけど、
そこそこ関心のある読者」を
かなり逃している、
かもしれない。ということ。

そこで一役買っているのが、
図書館なんだけど。

図書館には、買うほどでもないと
思うような本でも
無料でうちに持ち帰ることができる。

なかには、買った方がいい人も、
何度も同じ本を借りたりすることもある。
お金が、ということより
保管スペースがないとか、
まあいろんな理由があるんだろうけれど。

買うほどではないけど、
読んでみたいと思っている人に、
なにかしらの方法で本を届けるということが、
作る側と、読む側とで、
winwinになることがあるんだろうか?

話は変わるけど、
ぼくは10月頃からインスタグラムで
毎日似顔絵を描いてます。

ふだんは似顔絵をバッヂにしたりして
2000円くらい頂いていたんだけど、
イベントに出店すればまだしも、
ネットでいつでも似顔絵オーダーなんて
しても、ふだんはほとんど注文はない。

で、
インスタグラムでは、
自分自身の修行のためと、
子どもたちの写真を見るのが
好きだったので、楽しみの一つとして、
無料で描きますとぽろっと
つぶやいたら、
なんと、ありがたいことに
すでに100名以上もの
連絡を頂いたんです。

「買うほどではないけど、
興味はある」の潜在能力の高さに
圧倒された瞬間でした。

しかも、これは
winwinになっているんです。

似顔絵を描くと
一日の一定時間を
削ってしまうけれど、
・相手が喜んでくれること、
・二歩(の絵本)を知ってくれること、
・手が絵慣れすること、
(多少なりとも上達している気がする)
・いろんなタッチを試せること、
・ポートフォリオが豊かになること、
・仕事の依頼につながること、
・精神の安定
などなど、
気持ちの面から、お金の面でも
いいことにつながるんです。

結果的には、
似顔絵のオーダーとしてお金を
頂くよりも、もっと大きいものを
手に入れた感が強い。


こういうことって、すでに
今の常識になっているのかもだけど
なにかがハードルになって
届いていないけど、
潜在的に求めている人って
かなりたくさんいるんじゃないかって
思ったりしている最近です。

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