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「猫にあやまる」の巻

猫好きな自分にとっては、散歩中に猫を見かけると
やたらとうれしくなる。
 
朝早くなど、道端に黒っぽいかたまりが
あるなと思って見ると、猫がいる。
 
きゅっとまるまって、渋めの目線を
こちらに向けてくる。
 
その突然の出会いに、つい、声をあげたくなる。
 
急いでいるときでなければ、
足を止めて、見つめ返したくなる。
向こうがこちらに気が付いていなければ、
舌をならして注意をこちらに向けたくなる。
 

 
一度の散歩で多いときは7匹くらいと出会う。
 
そのくらい出会うと、一匹くらいは
人懐こいのがいて、どこからともなく現れて、
鳴きながら尻尾とひげを立てて、こちらへ歩いてくる。
 
頬をこちらの足にすりすりしてくるので、
こちらも撫でてあげる。
 

 
実家に猫を飼っているので、猫の扱いには
熟知している(と思っていた)。
なので、ここをこうすると喜ぶという
ポイントをおさえつつなでる。
 
しかし、このとき自分はまだ浅はかだった。
 
実家の猫はかなり強烈な耐久性?をもっているので、
多少強く、なでるというより、掻くくらいして
あげないと、気が済まないらしい。
 
それをうけて、この広い街で、
偶然出会った、たった一匹の貴重な甘んぼうに
同じように強めでごりごりマッサージしてみた。
 
にゃー、っと鳴くのだが、
自分には「もっかい掻いて」に聞こえた。
 
これが大変な過ちであった。
 
だんだん、にゃー、がにゃめーになって、
にゃろめー、にゃめろー、やめろー!となる。
そのあたりでさすがに嫌がっているのを
気が付けばよかったものの、
パクッと手を噛まれるまで、
果たして悟ることならず、ショックを受ける。
 
あ!!!ご、ごめんよ!
と手を放した束の間、パーッと逃げるかと思いきや、
一瞬で嫌な気分を忘れてしまったかのように
また頬を足元に摺り寄せてくる。
 
その様を見て、なぜか、ものすごく悪い気分になって、
なんて自分はダメなんだと自己嫌悪に陥った。
 
ぼうぜんとして気が付くと、その猫はすでに
いなくなっていた。
 
その日は一日中、あの猫に申し訳なかったと、
後悔し続けたが、
この地球上でわずかなストレスフリーな存在である
猫に対して、
こんなに気を病むなんて、ちょっとやばいかも、
と考えたりもするけれど、
いや、猫にとったら、そのくらいの方が
付き合い易いんだろうな。
というただの日記のような終わり方。

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